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セル参照−少し複雑な複合参照とコピー

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エクセルで九九の表を作る


複合参照を利用して、九九の表の一部を作ります。構文が複雑なので、少しずつ解説します。


 左図のようなワークシートを用意する。セルB2にはとりあえず「=A2*B1」と入れる。


 ここで縦方向へのコピーを考える。
B1はコピーしても変更がないようにしたい。
A2は1行下がるたびに、A3,A4...とコピーされたい。
というわけで、数式のB1を絶対参照にして、A2を相対参照にしてみる。
B2に「=A2*$B$1」と入れる。オートフィルを使って、これをセルB7までコピーする。


 次に横方向へのコピーを考える。
A2を絶対参照で、$B$2は1列ごとに変わるように相対参照にする。
B2は「=$A$2*B2」と入れれば、うまく行くはずだが、と矛盾する。


 そこで複合参照を使うようにする。
まずA2について考える。(左下へ続く)


【縦コピー】

  • [A]は絶対参照でも相対参照でもよい。(どちらにしても[A]は保つ)
  • [2]は相対参照。(1行下へ行くたびに[3],[4],[5]...)

 まとめると、縦コピーに対応できるのは「A2」または「$A2」である

【横コピー】

  • [A]は絶対参照。(横にコピーしても[A]を保つように)
  • [2]は絶対参照でも相対参照でもよい。

  まとめると、横コピーに対応できるのは「$A2」または「$A$2」である

【結論】縦コピーにも横コピーにも使える複合参照は「$A2」である

上図は、セルB2に「=$A2」を入れ、それをオートフィルでセルG7までコピーしたものである。
 


 次にB1について考える。

(左下へ続く)


【縦コピー】

  • [B]は絶対参照でも相対参照でもよい。(どちらにしても[B]は保つ)
  • [1]は絶対参照。(1行ずつ下へいっても[1]を保つ)

まとめると、縦コピーに対応できるのは「B$1」または「$B$1」である

【横コピー】

  • [B]は相対参照。(1列横にコピーするたびに[C], [D], ...)
  • [1]は絶対参照でも相対参照でもよい。(どちらにしても[1]は保つ)

まとめると、横コピーに対応できるのは「B1」または「B$1」である

【結論】縦コピーにも横コピーにも使える複合参照は「B$1」である

よって、「=$A2*B$1」をセルB2に入れ、縦横それぞれにコピーをすれば、九九の表が完成する。

上図は、上記の考えに基づき九九の表を作ったものである。


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